「猫たちが待っているから、頑張れる」――被災地で聞いた、猫達へのあふれるほどの愛
被災地で、私たちは忘れられない言葉を耳にしました。

「猫たちが待っているから、頑張れるんです」
家が壊れ、天井が落ち、避難所では猫と暮らすことなんてできない。新しい住まいを探そうにも、ペット可の物件なんて簡単には見つからない。
ご自身の生活を立て直すだけでも、明日どう生きていけばいいのか分からないほどの絶望の中にいるはずなのに……飼い主さんたちは、離れて暮らす愛猫のことを片時も忘れていませんでした。

「今、元気でやっているかな」
「ごはんはちゃんと食べているかな」
「私のことを、忘れちゃっていないかな」
自分のことで精一杯のはずなのに、その眼差しはいつだって愛おしい我が子に向けられていました。
だからこそ、私たちV-CATS JAPANは、
「安心してくださいね、猫ちゃんは安全に預かっています!」だけで済ませてはいけないと感じたのです。
「ネコのバス」が繋いだ、離れていても消えない家族の時間
被災地で生活基盤が整うまでの間、私たちは、熊本県にて、臨時のシェルターを設立しました。そして飼い主さんたちから大切なお猫様たちを一時的にお預かりし、命を守るサポートを続けています。

でも、ただ預かるだけでは足りない。
離れている時間が長くなればなるほど、猫も飼い主さんもお互いの不安は募るばかりです。
だから私たちは、「ネコのバス」を面会場所として活用しました。
シェルターから猫たちを安全に乗せて被災地へ走り、ネコのバスへ。
ネコのバスは真夏の熱い日でも、冷房がきいています。
そして、脱走防止柵も万全。
普段は、ふれあいながら譲渡会ができる施設として活躍していますが、被災地では、一時預かりの猫達と飼い主さんとの面会の場所として活躍しました。
そして面会が終われば、再び安全な一時預かりシェルターへと連れて帰り、お預かりを継続しています。
バスの扉が開いて、猫が名前を呼ばれた瞬間。
飼い主さんの姿をとまっすぐ見つめて、にゃーーーっと甘えた声を出し、体をすり寄せる小さな体。
そして、何週間かぶりかに思い切り我が子を抱きしめた時の、あのぐっとこみ上げるような飼い主さんの表情――。
その瞬間、離れていた過酷な時間や不安がふっと消え去り、みんな一瞬で「いつもの温かい家族の顔」に戻るんです。
私たちは知っています。この時間は、人間にとっても、猫たちにとっても、絶対に、絶対に必要不可欠な瞬間なのだということを。
猫を守ることは、猫を愛する人の心を守ること

災害動物支援の本当のゴールは、ただ猫を保護することでも、シェルターのケージ数を埋めることでもありません。
もう一度、愛する家族が一緒になって暮らすこと。これ以外にありません。
家を失い、すべてを奪われた被災者の方々にとって、愛猫の存在は、生きるための最後の希望そのものです。
猫を守るということは、その猫を心から愛する飼い主さんの「心」を守るということでもあるのです。
離れている間も、家族でいられるように。
そして、いつの日か再び同じお布団で、一緒に安心して眠れるその日が来るまで。
私たちは、命のバトンと家族の絆を、絶対に途切れさせません。
最後の一匹が「おかえり」と言い合える未来に向かって、私たちはこれからも全力で走り続けます!
いまも、熊本県にて、一時預かりシェルターを運営しています。
いまだに、熊本地震で避難所
皆様の温かいご支援と応援を、どうぞよろしくお願いいたしますーーー!!