今回は、災害援護資金と義援金について調べたことをまとめます。前回までに書いた応急修理や被災者生活再建支援金とは別の枠の話で、どちらも「半壊」の判定で対象になります。
災害援護資金について
災害援護資金は貸付です。もらえるお金ではなく、借りて返すお金です。
対象になるのは、世帯主がおおむね1か月以上の療養を要する負傷をした世帯、住居が半壊以上の被害を受けた世帯、家財におおむね3分の1以上の損害を受けた世帯です。
災害援護資金は、住居の被害を「半壊」「全壊」「住居全体の滅失・流失」の3つで見ます。被災者生活再建支援金や義援金に出てくる「中規模半壊」「大規模半壊」という区分は、この制度の案内には出てきません。祖母の家は住居半壊で世帯主の負傷もないので、上限は170万円です。建て直しの際に残存部分を取り壊さざるをえないなどの特別の事情があれば250万円になります。
二次調査で判定が「中規模半壊」に変わった場合にこの枠でどう扱われるのかは、宇城市のページには書かれていませんでした。ただ、他の市のページでは半壊に中規模半壊や大規模半壊を含むと書いてあるものもありました。ここは各自申し込むときに窓口で確認するのが良いと思います。

参考:宇城市「災害弔慰金・災害障害見舞金・災害援護資金貸付」 https://www.city.uki.kumamoto.jp/toppage/important/2520292 /熊本県「災害援護資金」 https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/27/279443.html /同「災害援護資金の概要」(PDF) https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/318532.pdf /内閣府「被災者支援に関する各種制度の概要」(令和8年6月1日現在・PDF) https://www.bousai.go.jp/taisaku/hisaisyagyousei/pdf/kakusyuseido_tsuujou.pdf
所得の上限がある
借りられるかどうかには所得制限があります。前年の総所得金額が、世帯の人数ごとに決められた金額未満であることが条件です。1人世帯で220万円未満、2人で430万円未満、3人で620万円未満、4人で730万円未満、5人以上は1人増えるごとに730万円に30万円を足した額になります。住居が滅失した世帯だけは例外で、人数に関わらず1,270万円です。

利子と返済
連帯保証人を立てれば無利子、立てない場合は年1%です。これは宇城市の案内に書かれている数字で、国の政令は年3%以内と定めていて、実際の利率は市町村の条例に委ねられています。
借りてから3年間は返済を据え置くことができ、特別の事情があれば5年です。返済は据置期間を含めて10年以内に終える形になります。
申込期限は令和8年11月2日です。被災した月の翌月1日から3か月という決まりなので、ほかの制度に比べてかなり短いです。迷っている段階でも、まず窓口に相談しておいたほうがいいと思います。問い合わせ先は社会福祉課(0964-32-1387)です。
参考:宇城市「災害弔慰金・災害障害見舞金・災害援護資金貸付」 https://www.city.uki.kumamoto.jp/toppage/important/2520292
義援金は制度ではない
義援金は、ここまで書いてきたものと性質が違います。法律に基づく制度ではなく、全国から寄せられた寄付を配るものです。だから金額も時期も、集まった額と被害の状況を見て、そのときに決まります。
配る額を決めるのは、熊本県、日本赤十字社熊本県支部、熊本県共同募金会などで構成される義援金配分委員会です。決まった額は県から市町村へ送られ、市町村から被災した世帯に届きます。
基準額は、人的被害が1人あたり死亡100万円、重傷10万円。住家被害が1世帯あたり全壊100万円、大規模半壊75万円、中規模半壊50万円、半壊30万円、準半壊10万円、一部損壊5万円です。宇城市への配分額は12億1,200万円で、八代市の16億6,990万円に次いで県内2番目でした。
宇城市から被災世帯への配分については、まだ案内が出ていません。県のページには「準備が整った市町村から対象世帯に順次配分されます」とあるので、市町村ごとに時期が違うようです。第2次配分があるのかどうかも、現時点では公表されていません。市の広報を待つしかない状態です。

参考:熊本県「令和8年熊本地震義援金の第1次配分について」 https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/27/281576.html /同「令和8年熊本地震義援金」 https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/27/274572.html
最後に
この記事は宇城市にある祖父母の家のことを調べる中で分かったことをまとめたものです。制度の内容や上限額、期限は自治体によって違い、途中で変わることもあります。金額や条件も祖父母の世帯の状況に基づくものです。参考程度にして、必ずお住まいの市町村の窓口か公式ページでご自身でも確認してください。