クラウドファンディングを始めてから、たくさんの方に応援していただきありがとうございます。
今回は、私が「牧場と就労支援は、とても相性がいい」と考えている理由についてお話ししたいと思います。
ファームここからでは、利用者さん一人ひとりの特性やペースを大切にしています。
その中で、特に大切にしていることの一つが、「毎日のルーティン」です。
決まった時間に来る。
牛舎に行く。
牛の様子を確認する。
餌を与える。
牛舎を掃除する。
そして、また次の日も同じように牛のお世話をする。
こうした「毎日同じことを繰り返す」という環境が、利用者さんにとって安心感につながることがあります。
実は、これは牛も同じです。
牛は、毎日の生活リズムや環境の変化を好まない動物です。
餌を食べる時間、搾乳の時間、牛舎で過ごす場所など、毎日の生活リズムが大きく変わらないことが、牛にとっても安心できる環境になります。
「ルーティンを大切にする人」と「毎日の変化を嫌う牛」。
この2つが、牧場という場所で自然につながっています。
そして、牧場にはもう一つ大きな魅力があります。
それは、年間を通じて同じ仕事ができるということです。
農業では、作物によっては「植える」「育てる」「収穫する」という季節ごとの仕事があります。
一方、牛は365日生きています。
春も、夏も、秋も、冬も。
牛は毎日、餌を食べ、水を飲み、排せつをします。
だから、牛のお世話も365日必要です。
もちろん、季節によって多少作業内容や量は変わりますが、**「牛と関わる仕事そのものが、一年を通して続いていく」**ということは、就労支援にとって大きな意味があると考えています。
雨の日も、暑い日も、寒い日もあります。
それでも、次の日にはまた牛が待っています。
「今日も牛のお世話をする。」
その積み重ねが、利用者さんの生活リズムをつくり、仕事をする習慣につながっていきます。
そして、毎日牛と接していると、小さな変化にも気づくようになります。
「今日は餌を食べる量が少ないな」
「いつもより元気がないな」
「この牛、今日はよく動いているな」
そんな気づきが、牛を大切にすることにつながり、利用者さん自身の役割にもなっていきます。
牛のお世話をすることが、誰かの役に立っている。
その実感が、「仕事をする」ということの大きな意味になるのだと思います。
私たちは、畜産を単なる作業の場とは考えていません。
牛と関わりながら、生活リズムを整え、仕事を覚え、人との関わりを学び、少しずつ自信をつけていく。
そして、その先に一般就労や地域での新しい役割につながっていく。
それが、「牧場併設型就労支援施設」だからこそできる支援だと考えています。
今回のクラウドファンディングで挑戦している「あか牛の経産肥育と販売」も、そのための新しい仕事づくりです。
牛を育てる。
仕事をつくる。
そして、人の未来を育てる。
これからも、牛と利用者さん、それぞれの「らしさ」を大切にしながら、ファームここからの挑戦を続けていきます。
引き続き、応援をよろしくお願いいたします。